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ドーの森 【フィールドマップダンジョン】 初心者への入門ダンジョンであると同時に前半の金策マップ イムドリア学園の校門から入る イムドリアの戦闘の感覚をここで掴むべし お勧めメンバー ルーナ 鞭が蟻相手に相性が良い。スキルが素早さ重視なのも相まってとても効果的。 チカ 火属性魔法がトレントによく効く。同様に火属性スキルを使えるキャラはトレントとは楽に戦える。 攻略メモ クティカ洞窟よりデスがいないぶん探索は楽かと思われる。だが奥へ進めば強敵が出現するようになっていて最初から進んでも突破は困難。 上手く敵を誘導すれば宝箱だけならとって帰ることも可能だが・・・・・・。 キノコや木材など主な換金クエストの対象のアイテムが揃っている。ここでお金を稼いで装備を揃えよう。 兵隊アリが美味く鞭を装備できるキャラが大活躍でき、序盤のLv上げにも丁度よい狩場になる。 装備が揃ったらラミア・トレントにGO。火炎斬り、ファイアーボールなど、火属性の攻撃がよく効く。木材でお金を稼げるのもいい。 サンダーソード無双するなら麻痺もよく効くがちょっと火力過剰。トレントくらいしか見合う敵がいなくなる。 アイテム 宝箱 かしこさの種 マジックポーション 880ゴールド にんじん すばやさの種 力の指輪 素早さの指輪 ふしぎなきのみ 採取 普通のキノコ(1株0~4個1日1回) ワスレンボ(1日1個) BOSS 赤ラミア ラミア×2 クエスト:手配モンスターリスト1 場所:ドーの森西北西 ラミア群生地 姿は影(クエスト条件外ではトレント) 赤ラミア HP1500 攻撃力38 防御力32 ラミア×2 状態異常有効:毒 スタン 麻痺 暗闇 沈黙 眠 主な行動:アイス ドレインファング 触手を絡みつかせる(女キャラは2度受けると興奮) 備考:なし 経験値:13000(赤ラミア9700 ラミア2600×2) アイテム:サファイア フルポーション 魔道書【アイス・シールド】 クエスト報酬:3000G ラミアと戦えるスキルと装備なら苦労することはないボス。 氷属性の防御とそこそこのHPがある盾役がいれば磐石。 サンダーソードがあれば開始早々決着がつく。 毒牙があれば攻撃力1でソロでも勝てるボスの1匹。 BOSS ニャル ローリー カーバンクルのしっぽイベント(NEW!追加クエスト) 受注条件:港町ダーナのギルドで依頼書を読む カーバンクルを見逃した場合のイベント。 見逃した後クエスト失敗となりギルドへ入ったときに冒険者が張り紙を見ているのを目撃するイベント発生。(見逃した日に行っても起きなかったので1日経過か夕方前?) その後、ドーの森最深部へ行くと冒険者と戦闘、勝利後に精霊石カーバンクル入手。 名前 HP 経験値 アイテム 属性 状態異常 盗む 備考 ニャル 3300 30000 サンマサンドイッチ 毒 × 暗闇 × 睡眠 × 麻痺 △ 沈黙 △ キラークロウ (超)みだれ斬り 百花繚乱 閃華乱舞 等 ローリー 4600 混乱 × 睡眠 × 麻痺 × 沈黙 △ 暗闇 △ 毒 △ オリハルコンブレード 混乱 グランドクロス 聖女の護り ひらめき アイシクルソード フレイムランサー ウィンドスラッシュ ハイメガヒール スパーク等 敵 名前 HP 経験値 アイテム 属性 状態異常 盗む 備考 スライム 14 108 ポーションスライムのにく 火 ○ 雷 ○ ポーション キラーバット 15 165 ポーション羽根付き帽子 地 × 雷 ○ ポーション 兵隊アリ 38 400 ポーションキャンディ 火 ○ 地 ○ 暗闇 × 睡眠 × ポーション ラミア 170 1300 ポーションサファイア 雷 ○ 沈黙 △ 混乱 × 200G トレント 180 1500 リンゴ木片高級木炭 火 ○ 沈黙 △ 混乱 × みかん
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第473話:救いの糸は千切れて散った 作:◆eUaeu3dols 『それまで、よッ!!』 マージョリーとマルコシアスの声が唱和し、ガスボンベの保管所に炎弾を叩き込んだ瞬間、 小柄な黒髪の女が懐から何かを取りだしてばらまいたのが見えた。 同時に、彼女が剣を構えたのも。 (何よ、悪あがき?) そう思った次の瞬間、爆発の閃光が煌めき―― 「ヤベェ、防げ!!」 「クソッタレのチビジャリがぁっ!!」 反射的に前面に集中した炎とトーガを巨大な爆発が吹き飛ばした! その数秒前。 サラ・バーリンは、敵の放った炎弾の青蛙が自分を狙っていない事に気が付いた。 ……まさか。 (彼女もあの場所を切り札にしていたのか!) 敵の炎の勢いは強く、水だけで消しきれるか難しい事には気づいていた。 ならばサラより火消しの得意な彼女の姉妹弟子を真似ればいい。 火か、風。サラに出来る手は、爆発。 だから念のためにこの場所に向かった事が裏目に出た。 まさか長居して籠城していたこちら側が地の利を利用されるとは! 炎の青蛙がガスボンベの保管所に飛び込んだ瞬間、サラは覚悟を決めた。 「これは賭けだ――!」 懐に入れていたありったけの手製の爆弾をばらまくと同時に、 “第七階位用高位咒式弾を装填した魔杖剣の引き金”を引いた。 二つの隠し玉をぶちまけたのとガスボンベのガスが引火したのは同時だった。 工事現場の様なやかましい轟音と共に地下室がぐらぐらと揺れ、 天井から欠け落ちた無数の石の粒が彼女達に降りかかる。 「じ、地震!?」 クリーオウが怯えた声をあげる。 既に地下室に降りている今、ここが崩れれば生き埋めになる。 いや、これはもはや仮定の話ではない。 安普請なのか、それとも爆発の位置が近いのか、これはもう…… 「もう崩れるわ! 行くわよ、クリーオウ!」 クエロは空目を背負ったまま秘密の地下通路へと飛び込む。 「でも、サラが!」 「彼女ならちゃんと後から来るわ!」 もちろん――そんな根拠など全く無い。 何者かは知らないが、相手は学校の設備を利用する狡猾さとかなりの戦闘能力が有るらしい。 その上、外からの銃撃を行った誰かが手を組んでいれば…… (利用価値は高いんだから生きていてもらった方が有り難いけれど、アテにはならないわね) この状況では諦めるしかない。 自分を疑っていると思われる奴が死にそうな事を喜ぶべきだろう。 もちろん――そんな事を口に出す事など有り得ない。 「来なさい!」 「あ!」 まだ僅かに躊躇うクリーオウの手を引いて地下通路に飛び込んだ次の瞬間、 地下通路の入り口は崩落して瓦礫に埋まった。 「クソッタレ……が……」 ゴボッと口から血の泡が吹き出る。 「おい、しっかりしやがれ! 我が凶暴なる恋人マージョリー・ドー!!」 「グ……言われなくったって……判ってるわよ、バカマルコ!」 マルコシアスの焦った声に怒鳴り声を絞り出す。 体の具合は最悪だ。 トーガは一瞬で吹き飛んだ。 胴体に刺さった何本かのガスボンベの破片と謎の釘は重要器官をも貫いている。 間違いなく、このままでは死ぬ。 その上、自在法による回復が間に合う傷でもない。 他に回復の技はない。 死ぬ。 間違いなく。 復讐の相手は見つからず、突如放り込まれた最高にクソッタレなゲームの中で。 「あの、クソッタレなチビジャリ二号は……クソジャリは、どこ?」 「待て、我が麗しの酒杯マージョリー・ドー! それより傷を……」 「うっさいわね、バカマルコ! カハッ! 何処だって……訊いてんのよ!」 「わたしなら、ここだ」 背後からサラの声が響いた。 ハッと振り返るマージョリー。 「……無傷!?」 「いや、だがこいつは……!」 マージョリーとマルコシアスの驚愕が交錯した。 * * * 爆弾を懐に抱えていても自分だけ自滅するだけだ。 だから、サラは全ての爆弾をややマージョリーに向けてばらまいた。 豪雨の中で少し濡れる事など殆ど影響が無い。 大量のガスボンベが爆発する衝撃と高温は導火線としては十二分にすぎる。 それどころか水場での使用を想定したマグネシウムを使用した爆弾に至っては、 防水が完璧でなければ外に出た瞬間に引火していてもおかしくなかった。 他にも念のために作っておいた釘入り爆弾は普通の人間に使うには残酷すぎる代物だ。 普通ではない相手が居る事を想定して作った物だが、まさか使う事になるとは思わなかった。 それらサラ・バーリン印の特製爆弾の連鎖爆発はガス爆発の脅威を倍増させ、 水が急激に蒸発する事による水蒸気爆発は熱を奪いしかし爆発力は更に倍増させた。 それにより膨れ上がった爆発はマージョリー・ドーの予想を超え、彼女を吹き飛ばした。 だが、当然ながらその爆風はサラ・バーリンにも襲い掛かった。 それに対抗するため、サラ・バーリンは第七階位高位咒式弾に全てを賭けた。 高位咒式弾を自在に使いこなせるというのはクエロに対するハッタリだが、全てが嘘ではない。 サラが図書室で行っていた読書は、自分の世界より数段進んだ科学知識を得る為の物だ。 (あの図書室には、よくよく見ると様々な世界の書物が僅かに混ざっていた。 だから空目もあの図書室に惹かれていたのだろう) そのおかげでサラは自分の世界に無い巨大ロボットなどという冗談を飛ばし、 更にサラの読んでいたタイトルを見て乗ってくれた空目の核爆弾という嘘にも反応できた。 それらの知識を元に理科室で弾丸を調べたサラは、その性質に薄々気がついた。 もちろん完璧ではない。 完璧ではないが、もう一つの偶然が彼女を助けた。 龍理使いという蔑称を持つ咒式の力と、サラの世界にある理の力の、極々僅かな近似点。 エネルギーと質量の保存則を無視しながらも更に大きな目で見れば法則に従う二つの術。 僅かでも判れば、理論より先に本質的な部分でその性質を掴むのは彼女達の得意技だ。 それは楽園の魔女達の中で一番の理論派であるサラ・バーリンにも当てはまる―― サラの意志を伴い理の力が魔杖剣の宝珠に流れ込む。 ――意識と魔力が仮想力場を通り、魔杖剣 断罪者ヨルガ の鍔に埋め込まれた宝珠で収斂し位相転移。 選択は一択、高位咒式弾のみ。その中に内蔵された触媒に力を注ぎ、役目を解放する。 ――高位咒式弾薬莢内の置換元素を触媒に物理干渉。術式の不一致から効力の大半が消失する。続行。 理の力が刀身で増幅され、サラがかつて死の都で得た失われし秘術を編み上げる。 ――紡いでいた術式が鋼線で修復された刀身を経て増幅、その切っ先の空間に輝く咒印組成式を描く。 (複雑な物を生み出す事は、出来ない) それは分かり切っている。サラが使いこなせる物でなければ意味が無い。 (だから……!) 生み出すのは単純にH2O、水分子。 単に極低温まで冷却された高圧の氷の壁。 第七階位の高位咒式弾で生み出すには贅沢すぎる、だが効力が半減する事を含めれば十分すぎる発現。 それはこの小さなゲームの中で最高級の水使いの防御術としては十分すぎる力を発揮した。 不純物の無い透明な氷の壁が、溶けて蒸発する事で熱を抑え、その重みと強固さが爆風を受け止める。 ボンベの破片が、鉄釘が、分厚い氷の壁の中程まで食い込んで動きを止める。 氷の壁で強烈な爆発を防ぎながら、サラは確信した。 「この賭け、わたしの勝ち……」 頭に、痛みが走った。 (そうか、クエロが言っていた……この部分は、本当……っ) 咒式は元より脳に多大な負担を強いる術だ。 このゲームの制限が加わり、第七階位の高位咒式の消耗は極めて厳しくなっている。 術式の不一致による負担の増加は途中でエネルギーの大半を失う事で相殺。 クエロのように制限されたとはいえ世界最高峰の精神攻撃魔術を喰らってもいない。 それでも、体験した事の無い種類の痛みはサラの力を奪い…… (せめて爆発が終わるまで) ……意志と気合で、爆発が途絶える瞬間まで術式を維持する事には成功した。 * * * 「……無傷!?」 「いや、だがこいつは……!」 マージョリーとマルコシアスの驚愕が交錯した。 サラ・バーリンは確かに無傷だった。 だが、膝を着き剣に支えられ、荒い息を吐くその姿はあまりにも無防備だった。 (やろうと思えば、簡単に……) 「殺、ス!」 マージョリーが腕を振り上げ、その中に炎を集中し始める。 降り続ける豪雨と消耗が邪魔をするが、僅かずつ炎が大きくなっていく。 「あの……素敵で奇妙な唄も、品切れ、か……」 「そんな物無くても、アンタを殺すには十分だってのよ……!」 屠殺の即興詩を編み上げる余裕すらない、存在の力をそのまま炎にした原始的な自在法。 それでも、無傷だがまともに動けない目の前の女を殺すには十分すぎる。 「……だが取引だ…………鎖骨美人なお姉……様…………」 サラはゼェゼェと荒い息を吐きながら、冗談を付け加えつつ持ちかける。 「あなたは、そのまま……だと、死ぬ……」 「それでもアンタを殺せるっつってんでしょうが!」 振り上げた腕の中でようやく、炎弾が人一人焼き殺すのに十分な大きさを持った。 それを目の前の女に振りおろ…… 「……わたしなら治せる」 『なっ!!』 ……寸前で止めた。 「わたしには、医術の心得も有る……」 サラは懐からメスと鉗子を取りだしてみせる。 「……取引だ。わたしを見逃せば…………治療……しよう…………」 「フザケんじゃないわ……時間稼げば一人勝ちじゃない、クソジャリが!」 今の彼女は腕の中の炎の塊を維持するのでさえ精一杯だ。 「5分でいい……それだけ休憩すれば…………治療できる」 「信用も出来ないってのよ! あたしが先に見逃して、アンタにわたしを助ける義理も無い」 治療中の力尽きた敵など幾らでも首をかっ切れる。放置するだけで良い。 それどころか、サラが今のマージョリーを助けられる保証も無い。 「だが……」 荒い息を何とか整え、サラは続けた。 「……信じなければ、あなたは確実に死ぬ」 「我が愛しの姫君マージョリー・ドー! 手はねぇぞ!」 「アンタまでッ、グ……バカ言ってんじゃないわバカマルコ! 目の前の敵を、死にそうになってる原因を見逃せっての!?」 「だからってテメェ、このまま死ぬようなタマかよ! こんなに最高でクソッタレなゲームに踊らされてよ!」 「うっさい! 黙りなさい、黙れこのバカマルコ!」 怒鳴り散らす。だが、腕を振り下ろせない。 手の中の炎弾が消えればその時点で選択肢は確定する。 なのにそれが出来ない。迷っている。 「もう一度、言おう……わたしは、あなたを治療できる……」 更にサラは指差した。刻印の場所を。そして。 「…………できる」 指を取り払って見せた。 『!?』 その意味を理解し、一人と一冊は息を呑んだ。 手の中の炎が揺らめく。 「楽園は、相手を信用し手を伸ばす事と、伸ばされた手を信用し掴む事から始まる」 サラは息を整え、宣言する。 「――ようこそ楽園へ。わたしは“楽園の魔女”サラ・フォークワース・バーリン」 マージョリーの手の中で小さくなった火がゆらめき……豪雨の中で、立ち消えた。 「でもそれだと、助かったところでマージョリーお姉さんは足手まといになっちゃうね」 唐突に響いた言葉にハッと振り向いた。 間に合わない。そして力が出ない。 ライフルの銃弾がサラの胸を撃ち抜いた。 『イザヤアァァァァァァァァッ!!』 マージョリーとマルコシアスが怒りの叫びをあげる。 「何を怒ってるのかな、マージョリー。 同盟の規約通りじゃないか。 『襲ってくる相手と、君が狙っている人間を殺すのには手を貸す』ってね。 君の手札が切れてるようだから、俺が手を貸しただけだよ」 白々しく臨也が笑う。 地下を見に行ってみると、どうやら爆発の振動で入り口があっさり崩れてしまったらしく、 諦めてマージョリーを捜しに行くと愉快な交渉が行われていた。 流石に細かい仕草までは判らなかったが、途切れ途切れに聞こえる声で状況は理解した。 元から互いに利用しあうだけの同盟など利用の価値が無ければ無いも同然だ。 だけど自分から解消する必要も無いから、わざわざ『裏切らずに敵を撃ってやった』。 「でもその様子じゃもう助からないし、同盟も自然消滅かな。 バイバイ、マージョリーにマルコシアス。 短い間だけど面白かったよ」 笑いながら臨也が歩み去って行く。 何も出来ない。 その背中にもう一度炎弾をぶつける力すら残っていない。 今度こそ空っぽだ。 その背中は悠々とマージョリーの視界から消えていった。 (…………クソッタレ) マージョリーは歯を噛み締めたまま、ゆっくりと崩れ落ちた。 「イザヤアァァァァッ!! テメェ、生きて帰れると思うなぁ!!」 その袂のグリモアから、マルコシアスが絶叫をあげる。 「オレ様が顕現すれば、テメェなんざ、テメェなんざ……」 マルコシアスの本体は人を超越した強大なる紅世の王だ。 器であるマージョリーを抜けてこの世界に顕現すれば一人の人間なぞ軽く吹き消せる。 もちろんそれには代償がある。 あまりにも強大すぎるその存在を維持するには多くの『存在の力』が必要であり、 周囲の存在の力を喰らいもせずに顕現するのは薪の無い大火を燃やすに等しい。 その存在はすぐに燃え尽き、アッという間に消滅してしまう事になる。 かといって周囲の存在の力を喰らうのは紅世の王として絶対に許されない事だ。 それは彼らとフレイムヘイズ達が敵対する紅世の徒の為す悪行なのだから。 だが、マルコシアスは、そのどちらをやっても良いと思っていた。 「殺して殺して殺して殺して殺し尽くしてやるからヨォッ!!」 彼の契約者、麗しの酒杯(ゴブレット)マージョリー・ドーを殺した糞野郎をブチ殺すためなら、 これまで守ってきた世界のバランスなんざ知った事か、死ぬ事など関係有るか。……なのに。 「畜生、なんで顕現できねぇ!?」 マルコシアスは悲痛な悲鳴をあげた。 ゲームの“制限”が彼を縛り、顕現を許さない。 単純に利害でみれば、それは彼にとって悪い事では無い。 顕現しなければ、マルコシアスは自然と故郷である紅世に送還される。 参加者でないとはいえ、生きてこのゲームから解き放たれるのだ。 「契約は! 誰か、契約できる奴はいねぇのか!? あの糞野郎を殺してくれる奴は!」 それでもマルコシアスはこの世界に留まる道を探す。 だが、周囲に在るのは死にゆくマージョリー・ドーとサラ・バーリンの二人だけ。 顕現は出来ない。 契約も出来ない。 何も、出来ない。 『殺されそうになった時、私は――』 『相手を絶望させることで、生き延びた』 不意に脳裏に甦った臨也の言葉と共に、マルコシアスの心は絶望に呑まれた。 (…………クソッタレ) ……マルコシアスの声も、もう、聞こえない。 マージョリーは崩れ落ち、マルコシアスの絶叫も途絶えた。 (ここまでか……) サラは冷静に状況を分析していた。 怒りはない。 ただただ残念で、無念で、悔しかった。 (ようやく“刻印を外す目処が付いた”というのに) 刻印の研究と、神野と出会い知った事と、魔杖剣と、第七階位高位咒式弾の力。 それらを束ねた所に……ようやく“それ”が見えたというのに。 (残念だ) そう呟こうとしても、喉から出るのはヒューヒューという音だけだった。 どうやら肺をやられたらしい。 すぐには死なないだろうが、マージョリーを助ける事はもうできない。 そして、長く苦しむ。 (せめて、この成果を……) 耐え難い息苦しさに苦しみながら、動く。 この記録を残さなければならない。 このゲームを打破するために。 ペットボトルが良い。 あれに全てのメモと判った成果を書いたメモを入れれば、雨の中でも濡れずに………… メモをするだけ体が動かなければ、せめて、これまでのメモだけでも…… (……殿下…………すまない……あとは……) やがてサラ・バーリンも力尽き、マージョリーに重なるように倒れ伏した。 雨が止んだ時、ペットボトルの一本は何処にも見当たらなかった。 【096 マージョリー・ドー 死亡】 【116 サラ・バーリン 死亡】 【残り 59人】 【D-2/学校地下/1日目・17 00】 ※:学校から地下通路への入り口は崩落により塞がりました。 【クリーオウ・エバーラスティン】 [状態]:右腕負傷。 [装備]:強臓式拳銃“魔弾の射手”(フライシュッツェ) [道具]:支給品一式(地下ルートが書かれた地図。ペットボトル残り1と1/3。パンが少し減っている)。 缶詰の食料(IAI製8個・中身不明)。議事録 [思考]:みんなと協力して脱出する。オーフェンに会いたい 【空目恭一】 [状態]:気絶中。 全身を火傷。ガスボンベの破片が刺さっている。物語感染済。 [装備]:なし [道具]:支給品一式。 “無名の庵”での情報が書かれた紙。 [思考]:刻印の解除。生存し、脱出する。 [備考]:刻印の盗聴その他の機能に気づいている。 クエロによるゼルガディス殺害をほぼ確信。 【クエロ・ラディーン】 [状態]:打撲あり(通常の行動に支障無し) [装備]:魔杖剣 贖罪者マグナス [道具]:支給品一式、高位咒式弾×2 [思考]:集団を形成して、出来るだけ信頼を得る。 魔杖剣 内なるナリシア を探す→後で裏切るかどうか決める(邪魔な人間は殺す) [備考]:サラの目的に疑問を抱く。空目に犯行に気づかれていると気づいているが、確信無し。 【D-2/学校周辺/1日目・17 30】 【折原臨也】 [状態]:上機嫌。 脇腹打撲。肩口・顔に軽い火傷。右腕に浅い切り傷。(全て処理済み) [装備]:ライフル(弾丸28発)、ナイフ、光の剣(柄のみ)、銀の短剣 [道具]:探知機、ジッポーライター、禁止エリア解除機、救急箱、スピリタス(1本) デイパック(支給品一式・パン6食分・水2000ml) [思考]:セルティを捜す。人間観察(あくまで保身優先)。 ゲームからの脱出(利用できるものは利用、邪魔なものは排除)。残り人数が少なくなったら勝ち残りを目指す [備考]:ジャケット下の服に血が付着+肩口の部分が少し焦げている。 【D-2/学校・ガスボンベ保管所(別棟)周辺】 かなり大きな規模の爆発が起きました。 ガスボンベ保管所は完全に吹き飛んでいます。 また、周辺に以下の物が転がっているはずですが、 基本的に全て水浸しで、小物の類は流れた可能性があります。 マージョリー・ドーの死体(死因:大爆発による火傷と無数の破片) サラ・バーリンの死体 (死因:銃で肺を撃たれ窒息死) 神器『グリモア』(マルコシアスとの繋がりは切れました) デイパック(支給品一式・パン5食分・水1300ml) 、酒瓶(数本)、 支給品一式(地図には地下ルートが書かれている)、 煙幕、メス、鉗子、魔杖剣 断罪者ヨルガ (簡易修復済み)、高位咒式弾×1 ※:全てのメモと、更に鍵までペットボトルに入れられましたが、 豪雨の中、何処かへと流れていってしまいました。 また、刻印の解除法そのもののメモを書ききる時間が有ったかは不明です。 2006/01/31 修正スレ252-5 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第472話 第473話 第474話 第506話 時系列順 第474話 第470話 空目恭一 第475話 第470話 クエロ 第475話 第471話 折原臨也 第475話 第471話 マージョリー - 第470話 クリーオウ 第475話 第471話 サラ - 第471話 マルコシアス -
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いとうのいじのイラストが有名な(?)ライトノベル。中の人はまだ読んでないしアニメも見てないんで論評は避ける。 ヴィルヘルミナ・カルメル シャナ・ニエトノ マージョリー・ドー
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このページはこちらに移転しました ダイ・ドー 作詞/つまだ 作曲/372スレ432 ぴかぴか 白々しく 光ってる くらくら 上下左右に 走ってる 深夜二時すぎ 東京の夜 流行りの 最先端 踊ってる あいつら 何をそんなに 笑ってる 深夜二時すぎ 東京の夜 往々にして自販機の前 ぶんぶん羽虫が煩い夏 往々にして自販機の前 往々にして立ち尽くす ぴかぴか くらくら ぴかぴか・・・ 音源 ダイ・ドー(ガイド) ダイ・ドー(オケ)
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アニー・ロッバン 井上涼子 ヴィッキー・ソリアーノ ヴィルヘルミナ・カルメル ジウシーニョ シャナ・ニエトノ 神条芹華 ナタリア・ベルポルスカヤ ノンノコ・カノ パウリナ フランセット・コレー マージョリー・ドー ミ・ジョンミン ミケル メーリ・イサクション
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登録日:2012/04/14 (土) 10 15 32 更新日:2023/03/30 Thu 13 50 08NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 4コマ ひこう アンソロジー オロチ ドラゴン ドー ドー→ドードー→ドードリオ→ヤマタのドー ドードリオ ドードー ポケモン ヤマタのドー 伝説のポケモン 初代 嘘項目 幻 結城心一 赤緑 ヤマタのドーとはポケットモンスターシリーズに登場する幻のポケモンである。 ■データ 全国図鑑No.888 分類 やつごどりポケモン 英語名 Hydreido 高さ 1.8m 重さ 88.8kg タマゴグループ ひこう 性別比率 ♂50♀50 タイプ ドラゴン/ひこう 特性 いかく(戦闘に繰り出した際に相手の攻撃を1段階下げる。先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる) /かたやぶり(相手の特性を無視して技を出せる) 隠れ特性 きんちょうかん(相手は木の実を食べられなくなる) 種族値 HP 90 攻撃 134 防御 90 特攻 115 特防 70 素早さ 101 合計 600 努力値 攻撃+3 進化 ドー(レベル8)→ドードー(レベル31)→ドードリオ(レベル88)→ヤマタのドー ■概要 ヤマタのドーの説明の前に、ドードーからドードリオへの進化について解説しよう。 そもそもドードーとは単細胞生物であり元々は頭が一つしか無いドーと呼ばれるポケモンである。 しかし卵が孵化する際に親鳥が頭を割ってしまうのである。 この事を俗に「子分かれの儀式」と言い、ドードーはこの儀式を受ける事で一人前になるのである。 この親鳥の行動については諸説あるが、 一般的な学説によると「頭を二つに割り目玉と耳の数を増やす事で天敵の気配を察知しやすくしてやる」と言われている。 そのドードーが成長すると「成長して強い頭」と「成長が足らず弱い頭」と頭部が分離しやすくなる。 比較的神経質なポケモンであるドードーは成長すると弱い頭を強い頭が割ってしまい、更に進化する。 こうして頭が3つになったのがドードリオである。 通常ドードリオはこれ以上頭を割ると死んでしまうが、ごく稀にこれ以上頭を割って平気な個体も存在する。 この条件をクリアし、更に進化し頭が8つになった個体を俗に「ヤマタのドー」と呼ぶ。 実は「ヤマタのドー」の存在自体は「ポケモンは151匹しかいなかった」と言われた時代から噂されていた。 ■ゲームでのヤマタのドー いわゆる600族の1体で、タイプはノーマルからドラゴンに変化している。 ドードリオがレベル88で進化するが、この進化が可能か否かは個体毎に設定されており、リセットしても結果は変わらない。 成功率は1/8とミツハニーやヤトウモリの♀の出現率と同じだが、こちらは育てるまでその成否が分からない鬼畜仕様である。 厳選の難易度が非常に高いため、SMなら低個体値の場合は「すごいとっくん」で補うのも手。 ただし、特殊型で「めざめるパワー」を使う場合は地獄を見ることになる。 本編ではサザンドラら他の600族が霞むほど進化が遅いため、四天王周回やバトル施設等が活躍の場となる。 隠しキャラ的な位置付けのためか、本編中で使うトレーナーは存在しない。 ■対戦でのヤマタのドー 「げきりん」「りゅうのはどう」「りゅうせいぐん」「ぼうふう」「だいもんじ」「あくのはどう」「ブレイズキック」等が使用可能に。 物理飛行技は高威力の「ブレイブバード」が基本だが、「きあいのタスキ」を持たせるなら反動のない「ドリルくちばし」も候補に挙がる。 物理サブウェポンとしては「とびげり」「じだんだ」「はたきおとす」等がある。 タイプ一致ではなくなったが、先制技「でんこうせっか」やタスキと相性の良い「がむしゃら」も依然有用。 「つるぎのまい」「こうそくいどう」という2種の積み技や、補助技対策の「ちょうはつ」もある。 トップクラスの攻撃種族値を誇るが特攻も高く、両刀型の運用も可能。 ただ素早さは進化前よりも低下しており激戦区の100族は抜けるものの、ガブリアス等に先制される点に注意。 アタッカーらしく「こだわりスカーフ」やZクリスタルを持たせて運用されることが多い。 ボーマンダやカイリューとは特性「かたやぶり」や「ブレイブバード」を覚える点等で差別化が可能。 性格「ようき」でも「ブレイブバード」で耐久無振りミミッキュが高乱数1発なほか、ヒードランの「もらいび」を恐れず炎技を撃てる。 なお、このポケモンの登場でドードリオは奇石型が可能になったが、弱点がメジャーで耐久力も低いため相性は悪い。 進化後よりも素早さで勝るため、「いのちのたま」を持たせたりZワザを搭載したアタッカーとして使った方が強力だろう。 追記・修正はドードリオを進化させてからお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- * * * +うそです n ∧_∧ n+ (ヨ(*´∀`)E) Y Y * ヤマタのドーとは結城心一氏が描いた4コマのネタ。 《本当の概要》 光文社が発行したポケモン赤緑のアンソロジーのネタ。 ピカチュウによる「何故ドードーは二つの頭を持つのか?」と言う素朴な質問に対する答えとして、 主人公が嘘八百を教えると言うネタで登場した架空のポケモン。 だが妙に人気のあるネタなのかドードーやドードリオの話が出てくると偶に名前が出て来たりする。 余談だがこの主人公曰く「ガールスカウトの最終進化形態はキクコ」との事。 後のゴニョニョ→ドゴーム→バクオングである。 追記・修正はピカチュウに嘘を教える人にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 子供の頃近所の床屋にこの漫画あったわwww -- イキーダ (2014-07-16 22 17 41) 合計種族値630wwwガブすら霞んでくる性能になりかねんな -- 名無しさん (2014-09-23 22 44 42) こんな項目が作られる日が来るとは・・・ポケモン4コマは本当に秀逸なネタが多かった。-- 名無しさん (2014-11-12 16 38 13) 当時は6文字の名前はあり得なかったけどいまなら実現できるね -- 名無しさん (2014-11-12 17 05 11) メガドードリオが出たらどうなることやら。 -- 名無しさん (2015-09-10 08 44 48) おい特性チートww -- 名無しさん (2016-03-19 13 25 42) 仮に存在した場合国際孵化勢最後にして最悪の壁になりそう -- 名無しさん (2018-03-22 20 32 31) シゲル「ウソを言うなウソを」 -- 名無しさん (2018-03-23 00 21 58) ドードーの生まれたての姿である「ドー」もいるって所から始まったんだよなこのネタw -- 名無しさん (2019-01-05 09 49 56) 妙に語呂がいいから困る -- 名無しさん (2019-07-15 14 13 22) 名前 コメント
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オルティン・ドー (モンゴル語 Уртын дуу,古い文献にはУрт дууも見られる,モンゴル文字ラテン文字転写ではurtu-yin daγuu, 日本ではオルチンドーとも表記)は、モンゴル語で『長い歌』という意味の民謡であり、ホーミーと並び遊牧民族モンゴル人を代表する歌唱法でもある。 特徴 「非拍節的な自由リズムにもとづく旋律で歌い演奏される」ものと言われる。 歴史 中国の歴史書『魏書』には、紀元前3世紀頃からその地にいた古代トルコ系の高車という人々が狼の吠声のように「好んで声を引いて長く歌」っていた、というモンゴルのオルティン・ドーを思わせる記述がある。また漢の北方に大帝国を築いた匈奴も同じような歌の形式を持っていたらしい。 歌手 代表的な歌手にモンゴル国のドルジダグワ、ノロブバンザド、チメドツェイェーらがいる。 現代のトルコでも民謡はリズミカルなものと声を長く引き伸ばすものの2つに分類される。後者は「ウズンハウ」で「長い歌」の意である。また日本の民謡の『追分』や『馬子唄』もオルティン・ドーと音楽的に類似していることから、音楽学者の小泉文夫は中央アジアから日本にかけて同起源の声を長く引き伸ばす歌の文化圏があるとしている。一方日本音楽研究者の小島美子はこのつながり、特に日本民謡とモンゴル民謡の同源説は歴史学の観点から証明は難しいとしている。
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【種別】 名称 【初出】 II巻 【解説】 真名でも通称でもない、主に他人がつける呼び名。一部には、本人が流布したものもある。 主な異名・あだ名の一覧 シャナ > チビジャリ(byマージョリー)、魔神憑き、姫(by[仮装舞踏会]の構成員)、眩き炎(by『大地の四神』) アラストール > 天罰神、真正の魔神、天罰狂い、カタブツ大魔神、腰抜け魔神(byマルコシアス)、天罰下す破壊神、神をも殺す神、裁きの業(by『大地の四神』)、摂理神格にして審判断罪の化現(byチャルチウィトリクエ)、裁きたがり マティルダ > 女丈夫 マージョリー > 殺し屋、我が○○(byマルコシアス)、怒れる獣(by『大地の四神』)、100年単位のバアーサン(byシャナ)、騒々しくも美しき殺戮者(byシュドナイ)、爪牙の奴隷(byティリエル) マルコシアス > 戦闘狂、バカマルコ、暴狼(by『大地の四神』)同胞を殺して快哉を上げる狂った王様(byティリエル) ヴィルヘルミナ > 戦技無双(の舞踏姫)、姫(byティアマトー)、嫋やかな舞(by『大地の四神』) ティアマトー > 寡言(の大河)、流れる力(by『大地の四神』) カムシン > 壊し屋、爺・爺さん(byマージョリー、レベッカ、サーレ他)、聳える岩(by『大地の四神』) ティス > 金環頂く乙女(byカムシン) ドレル > 若きご老体(byシュドナイ)、幻の涙(by『大地の四神』) ゾフィー > 肝っ玉母さん(ムッタークラージェ)、雷ババア(byマルコシアス、シュドナイ)、天空の鎚(by『大地の四神』) タケミカヅチ > 静かな稲妻(by『大地の四神』)、紫電の軍師(byカムシン) ウァラク > 生命の竜巻(byカムシン) イーストエッジ > 全ての星を見た男 センターヒル > 雨と渡り行く男 サウスバレイ > 死者の道を指す男 ウェストショア > 波濤の先に踊る女 レベッカ > 爆弾女(byシャナ)、バカ爆弾(byフリーダー)、利かん坊(byゾフィー)、暴れん坊(byザムエル)、爆弾魔(by[仮装舞踏会]の構成員) ザムエル > 孤児(シロッツィ)、巌の盾(by『大地の四神』) ヒルデガルド > 昏き淑女(by[仮装舞踏会]の構成員) キアラ > 天路少艾(by[仮装舞踏会]の構成員)、閃く矢(by『大地の四神』) ウートレンニャヤ&ヴェチェールニャヤ > 翻る双面(by『大地の四神』) サーレ > 小癪な人形遣い(byマモン) ナム > 手綱打つ少女(byカムシン) 曠野の手綱 > 風巻き奔る龍馬(byカムシン) ノースエア > 大地の心臓の神官(byカムシン)、宙の心臓(by『大地の四神』) ウィツィロポチトリ > 天空を制す黄金(byカムシン) ミカロユス・キュイ > 乱暴絵描き(byシャナ) パウラ・クレツキー > 弾き語り(byシャナ) “祭礼の蛇” > 創造神、天裂き地呑む化け物、御伽話の神様、黒い神、夢叶える神様(byヨーハン) ヘカテー > 大御巫(おおみかんなぎ)(by[仮装舞踏会]の構成員)、星の王女様(byマージョリー・ドー)星のお姫様(byマージョリー・ドー) ベルペオル > ババア(byシュドナイ、アニメのマージョリー)、三眼の女怪(byサブラク他多数) オルゴン > 戦争屋 ガープ > 慢心坊主(by[百鬼夜行]) リベザル > 賢明な鎧(by『大地の四神』) ピルソイン > 忍び寄る毒(by『大地の四神』) ハボリム > 仮面の妖術師(byヒルデガルド) マモン > 強引な気取り屋(byヴェチェールニャヤ) アシズ > イカレ天使(byカール・ベルワルド)、青き棺の天使(byカムシン) メリヒム > シロ(byシャナ)、虹の剣士(byアシズ) イルヤンカ > 鎧の竜(byアシズ)、鎧の竜王(byカムシン) モレク > 牛骨の賢者(byアシズ、フィレス)、痩せ牛(byチェルノボーグ) チェルノボーグ > 黒衣白面の女(byアシズ) ジャリ > 奇妙な卵(byアシズ) ウルリクムミ > 鉄の巨人(byアシズ) アルラウネ > 妖花 ソカル > 大食らいの枯れ木野郎(byカール)、石の大木(byアシズ) ニヌルタ > 氷の剣(byアシズ) フワワ > 牙剥く野獣(byアシズ) ヨーハン > 永遠の恋人 フィレス&ヨーハン > 約束の二人 フリアグネ > フレイムヘイズ殺し、人形フェチ マリアンヌ > 可愛いマリアンヌ ティリエル、ソラト > 愛染の兄妹、変態兄妹(byマージョリー) ダンタリオン > 教授、トンチキ発明王、トンチキな教授(byアニメ) ドミノ > お助けドミノ(byマルコシアス) サブラク > 殺し屋、ブツクサ野郎(byマージョリー、マルコシアス) オオナムチ > 黒金の大百足(byカムシン) シャヘル > 導きの神、珍しがり 天目一個 > 史上最悪の“ミステス”、化け物トーチ、“紅世”に仇なすもの 池速人 > メガネマン、トーチ(byシャナたん、スレの紳士達) 緒方真竹 > オガちゃん 坂井悠二 > 廻世の行者 セレーナ・ラウダス > 九印官女 【コメント】 ☆アニメ版から登場・使用されていた。 ☆『大地の四神』が坂井悠二に、どんな呼称を名づけるのか見たかったな。 ☆ギヴォイチスやウコバクにもあだ名を付けてほしかったな。 ☆高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、あだ名が登場している。
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ジョリー ウィルカムコトンの別名。
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第252話:ゲームは一日一時間 作:◆xSp2cIn2/A ヒュッ! …ズドォォォォォン! 地面が抉られ穴が開く。 「なんで当たらないのよ!」 「空間の情報結合に干渉。歪曲場を構成」 ヒュッ! …バゴォン! 巨木が弾かれ二つに割れる。 「あんた!」 一瞬のにらみ合いの後、二人は戦闘を止めて向き合った。 「やるじゃぁないの。あんたの名前は?」 一陣の風が二人の間を通り抜ける。彼女が答えた。 「………長門有希」 「どーするべきかねぇ……」 デイパックを背負った小柄な少年が、以上に長い手を組んで思考していた。 「やっぱ長門を追うべきか? いや…あいつは只者じゃぁなさそうだった。 じゃぁ坂井? でもあいつだってなかなか場慣れてたしなぁ」 人喰いの殺戮者は深く深く思考する。 「ふぅん…長門有希ねぇ……私は『弔詞の読み手』マージョリー・ドー。 そしてこいつが『蹂躙の爪牙』マルコシアス」 「ヒャーッハッハ! よろしくなぁ、おねーちゃん」 群青色をした寸胴の獣が陽気言った。対して長門有希と名乗った少女は無表情だ。 「…あんた、戦う気はあるの?」 獣が問う。 「ない。現在、情報統合思念体にアクセスして脱出の方法を探っている。 しかし今は僅かにしかアクセスできない。場を歪めるしか空間に干渉できない」 長門が答えた。 「あ? 何言ってるのかわかんないけど、でもあいつらを倒そうってのなら無駄よ。ここじゃぁ力が制限されてて封絶さえ張れやしない」 「しってる。情報統合思念体とのアクセス率も通常の0.00003パーセント」 そういう長門は、苦虫を噛んだような顔をしている……ミリ単位で、だが。 「あーもう! そういうごちゃごちゃしたのは苦手なのよ!」 「ヒヒヒ! じゃぁ行くか? 我が麗しき乱暴者、マージョリー・ドー」 獣は ザッ! と地面を踏みこむ 「長門有希! あんたに戦う気は無いかもしれないけれどこっちにはあるの。本気でかかってきなさい!」 獣が半ば叫ぶように言う。長門は、まるで一人漫才をしているようだった獣をみても、こくりとうなずいて、 「了解した」 と短く言っただけだった。 ドゴォォォォォォン! 「あ? なんだこの音……長門が向かった方から聞こえてくるが………」 深く思考していた少年は、突然の轟音に顔を上げる。 ふぉーっふぉっふぉっふぉっふぉ!! 「うぉっ! なんだ今のは! ……坂井が向かった方から聞こえてきたが………」 再び思考をはじめた少年は、突然の奇声に顔を上げる。 ズドォォォォォン! 「ッッ! くそっ!」 二度目の轟音に、少年―――匂宮出夢は走り出した。 「戦闘形態をターミネートモードに移行。歪曲場の構成情報を攻性情報戦闘用に書き換える」 「おどるオドル。マリーは踊る! 踊りすぎて目が回る!」 長門の周辺の地面がねじれ、矢になると、獣に向けて弾け跳ぶ。 獣は火球を出現させると、矢にぶつけて爆散させる。 しかし長門は矢を出現させると同時にもう一つ手をうっていた。それは矢が爆散すると同時に発動する。 なんと地面が大きく歪み、巨大な槍となって獣を襲ったのだ。 常人なら絶対によけられない速度で迫るそれを、獣は紙一重でかわし長門に肉薄する。 迎撃しようとする長門。しかし長門はもう、今の攻撃で力を使い果たしていた。 「喰らいなさい!」 「ヒャッハァ! 終わりだ!」 獣が大きく腕を振りかぶり、長門へととどめの一撃を繰り出す。そのとき、 ヒュッ! 何かが凄まじい速度で獣の下を潜り抜けたかと思うと、長門は宙を舞っていた。お姫様抱っこで抱きかかえられて。 獣の一撃が虚しく地面に突き刺さる。長門を抱きかかえた何者かは、言わずもがな、匂宮出夢だった。 「さぁて、そこの未確認生物。僕と殺りあうには少し頭数が足りないんじゃないか? 僕かぁ殺戮は一日一時間って決めてんだ。僕としても獣一匹に貴重な時間を浪費したくなんか無いんだ」 そこまでいうと出夢はいったん言葉を区切り、ギロリと獣を睨み付ける。 「どうしても僕と殺るってんなら、今度は群れで来いよ」 出夢の人も殺せそうな視線を浴びて、それでも獣は平然と立っている。 すると唐突に獣の身体がはじけ飛ぶ。出夢は身構えたが、そこに獣が居なくなっただけだ。 獣が居なくなった。その代わりに現れたのは、果てしなくナイスバディな、小脇に巨大な本を抱えた女性だった。 「あ? 女?」 呆然とする出夢に向けて、美貌の女性は口を開く。 「随分と言ってくれるじゃないのよ。あんた何者? まさかフレイムへイズじゃぁないでしょうねぇ」 「は? フレイムへイズ? 残念ながら僕はそんなかっちょわるい通り名じゃぁねぇよ。匂宮雑技団最高の失敗作。 殺戮奇術の匂宮兄妹その兄。『人喰い』の出夢だ」 出夢は片手で長門を抱えたまま、チッチと指を振って、舞台役者のように言った。 「ふぅん……まぁいいわ。ところであんた、戦う気はあるの?」 マージョリーといった女は心底どうでもいいと言うように言う。 「だからぁ、僕と殺りあうなら群れで来るか、戦車でも持ってくるか、あるいは死色でも連れて来いっての」 「この私に向かって、たいそうな口を利くじゃないのよ。あんた強いの?」 マージョリーの言葉に、出夢は少しむっとして言う。 「あ? あんたこそ誰に言ってんだよ。残念ながら僕は最強の次に強いんだ。死なないうちに帰りな」 出夢にさらに何かを言おうとしたマージョリーだったが、長門が先に口を開く。 「降ろして」 このとき出夢ははじめて、自分が、長門を抱っこしたままだと気付いた。 【残り88人】 【E-4/草原/1日目・07 30】 【匂宮出夢】 [状態]:平常 [装備]:なし(愚神礼賛(シームレスバイアス)はドクロちゃんへ譲渡) [道具]:デイバック一式。 [思考]:生き残る。あんまり殺したくは無い。 【長門有希】 [状態]:疲労が限界/僅かに感情らしきモノが芽生える [装備]:ライター [道具]:デイバック一式 [思考]:現状の把握/情報収集/古泉と接触して情報交換/ハルヒ・キョン・みくるを殺した者への復讐? 【マージョリー・ドー(096)】 [状態]:肋骨を一、二本骨折(ほとんど治りかけ) [装備]:神器『グリモア』 [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:シャナ探索。こいつをどうしようか? ※マージョリーによる轟音はE-4全体と周囲のエリアの一部にも響いています。 2005/04/22 修正スレ49 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第251話 第252話 第253話 第228話 時系列順 第298話 第214話 匂宮出夢 第347話 第168話 長門有希 第347話 第119話 マージョリー 第347話 第119話 マルコシアス 第347話